10/27(日)、田面木公民館を拠点に「田面木まごころネットワーク(認知症徘徊模擬訓練)」を実施し65名の参加者が集まりました。
この訓練は地域住民を中心に地区内の各団体や福祉施設の方と一緒に行なっており、2008年(平成20年)から毎年開催し今回で12回目になります。
前半は、「認知症の人と家族の会」青森県支部の川井智子様より認知症の初期症状や気付きのポイント、適切な話し掛け方など自身の経験事例や当時の心境をもとに、とてもわかりやすく講演していただきました。講演後の質疑応答では市高齢福祉課地域包括支援センター様を始め専門職の皆様からも貴重な意見をいただき、参加者も真剣に耳を傾けられていました。
後半の徘徊模擬訓練ではまず福祉専門職の方が認知症者に扮し、公民館周辺に点在します。そこに参加者が数人のグループに分かれ声がけを行なっていきます。徘徊者は色々なタイプがありましたが「視線を合わせる」「ゆっくり穏やかな口調で」「相手の話を良く聞く」などの点に注意しながら訓練に臨まれていました。また今回から徘徊者役毎にアドバイザーを配置して、その場で適切な助言を受けたり質問できるようになった事で、一様にわかりやすい等と好評価をいただいた訓練ができました。
私自身も今回で3回目の参加になりました。回を重ねるごとに参加者の皆さんが、私たちの住む地域を始めとして“認知症になっても、安心・安全に暮らせる町”になる事を願いながら真剣に訓練に取り組んでいる様子が肌で感じられました。今後もしっかりとお手伝いしつつ地域の皆様と共に進んで行きたいと思います。
編集 百鳥